紀伊友ヶ島砲台を訪ねる(第730回例会)
※友ヶ島へのフェリーは夏休み期間で混雑が予想されるため、参加ご希望の方はあらかじめ連絡をお願いいたします。
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●日時
令和6年8月4日 午前9時30分 荒天時行程変更あり
●集合場所
南海加太線加太駅
加太港まで徒歩移動(20分ほど要します)
加太港10時出港のフェリーに乗船(旅客運賃 往復2200円)
弁当・飲物(現地調達不可。飲み物は2本以上ご用意ください)・敷物・帽子・雨具・第3砲台見学時に足元が暗いため懐中電灯を持参でお願いします。
マスクの着用は各自の判断でお願いいたします。
●行程
野菜浦桟橋 → 第3砲台 → タカノスヤマ展望台(昼食) →
幸助松海岸・池尻台場 → 第1砲台・友ヶ島灯台 →
第2砲台 → 池ノ前台場 → 小浦台場 → 野菜浦桟橋 →
加太港(帰りのフェリーは15時30分の予定)
●参加費
賛助会員・正会員・家族会員 800円
通信会員・当日参加者 1000円
(資料代・保険代・記念写真代・下見費用として)
●見どころ
紀淡海峡を閉塞して大阪湾への敵艦の侵入を阻止すべく立案されたのが友ヶ島砲台を含む由良要塞でした。
紀淡海峡は和歌山県の田倉崎と淡路島の生石鼻の間の海峡でその幅は約 11 kmであり、その間に友ヶ島 4 島(沖ノ島・虎島・神島・地島)が浮かんでいますが、そのほぼ中央に浮かぶ沖ノ島から淡路島の間が約 4~5 kmと一番広いのでその防備の為、砲台築造が進みました。
友ヶ島砲台の建築は明治 22 年 9 月に始まり、明治 31 年 4 月に友ヶ島第 1砲台から第5砲台・虎島堡塁の六ケ所の砲台の工事が終了しました。
その後、昭和 8 年に全国で要塞整理が行われ、その際に友ヶ島第2・第4砲台が廃止され、昭和10年には虎島堡塁も廃止されました。
現在、全ての砲台は残っていますが、第1砲台は友ヶ島灯台の敷地内のため一部を除いて立ち入り不可であり、また、虎島堡塁は虎島に行くこと自体禁止のため、見学は不可能になっております。
第2砲台も戦後に連合国による爆破により破壊されたといわれているようですが、爆破後の波浪による崩壊の可能性もありそうとのことです。
第 3 砲台から第 5砲台 に関しては保存状態も良く、見学は一部の危険な階段等が通行止めになっている以外はほぼ自由に見学できるものと思われます。
また、友ヶ島(沖ノ島)には幕末に作られた池ノ前・小浦・池尻・蒲浦の台場がありました。
それぞれの砲台は嘉永 7 年・安政元年(1854)ごろに建造された模様で、一部の台場は砲台建造時に破壊されている模様ですが、小浦・池ノ前・池尻の各台場は土塁や石垣等が現存している模様です。